開学20周年記念事業「特別講演会」を開催しました
10月26日(木)、開学20周年記念事業の一つである「特別講演会」を開催し、
株式会社東海メディカルプロダクツ会長の筒井宣政様より、本学学生に向けて
「先端医療機器の開発に挑戦し続ける~日本三大疾病に挑む~」をテーマにご講演いただきました。
筒井様はご息女の心臓病治療のために起業し、IABPバルーンカテーテル(以下IABP)を作り上げました。
IABPとは、胸部下大動脈にて動脈圧や心電図にあわせてバルーンを膨張・収縮させることで
心臓機能の補助を行う装置です。
急性心筋梗塞など心臓機能が低下した患者さんへの救急救命処置として使用されています。
IABP完成までの間には、奥様と二人三脚で心臓機能を一から学び研究したり、
人工心臓の開発を断念せざるを得ない状況になったりと、多くの困難があったとのこと。
それでも「多くの命を救いたい」という思いで、日本人の体形に合う初の国産IABPを作り上げられました。
筒井様とご家族のおかげで救われた命がたくさんあることが想像に難くありません。
筒井様の思い、そして株式会社東海メディカルプロダクツの理念である
「一人でも多くの生命を救いたい」は、赤十字そして本学の理念である「人道」に通じるものがあり、
そのひたむきさ、熱く深い優しさ、バイタリティーに、本学学生・教職員一同熱心に聞き入っていました。
講演の最後に、本学学生へのメッセージとして「無限の好奇心・無限の情熱・無限の努力・
無限の友情(ネットワーク)」の大切さをお話しいただきました。
自分で自分に制限をかけずに、さまざまなことに目を向けて積極的に取り組んでいくことは
看護師・保健師を目指す学生、そしてすべての若者にとって大切なことであることを
筒井様のお話しから学ぶことができました。
また、本講演会にてお披露目となりました講堂LEDビジョンは、多くの方のご寄付により
設置することができました。
学生の教育環境充実を目的に設置し、今後は全国の赤十字看護大学をオンラインで繋いでの合同事業、
地域貢献としての公開講座等で活用させていただきます。
ご寄付いただきました皆様に深く感謝申し上げます。