能登半島にエール!講演会・キャンドルイベントを開催しました
2月20日(火)に本学にて能登半島エールプロジェクトイベントを開催しました。
このイベントは、赤十字の活動を今一度理解し、未来の赤十字看護師の将来像を見つめなおすとともに
被災地への想い(エール)をかたちにする機会として催したものです。
第一部では、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の看護副部長兼国際医療救援副部長の
関塚美穂氏に、発災直後の石川県への救護班活動や、客船ダイヤモンドプリンセス号でのcovid-19対応、
国際活動(国際医療救援)について赤十字看護師としてお話しいただきました。
赤十字の救護班=被災傷病者・被災者への医療ケアというイメージがありますが、
能登半島地震での救護班活動では、発災直後(発災翌日)ゆえに電気ガス水道通信インフラすべてが
止まっており、どこにどんな支援が必要かも分からないため、すぐに支援したい・誰かの力になりたい
気持ちはあるのにアセスメントから始めるしかない、というもどかしい思いを抱えつつも
アセスメント要員として医療施設をまわったり、病院内で3日間働きづめで疲弊する医療スタッフを見て
急遽夜勤応援に入ったり、エレベーターが動かずスタッフも不足し運べていなかった備蓄品や水を
必要な場所まで運んだりと、救護の枠に捉われない様々な支援活動を行っていました。
また、ダイヤモンドプリンセス号でのcovid-19の対応の際や国際活動でも同じで、どんな状況・どんな
場所であっても相手に寄り添い、どんな些細なことでも相手を思って動いていらっしゃいました。
そこにはすべて「今できることをやる」「相手の要望を察知して自ら動く」という赤十字のマインド
(「気づき、考え、行動する」という赤十字精神)が根底にあることが分かりました。
第二部では、参加者の皆さんに、被災された方や被災地で支援活動をしている方々への応援メッセージを
思い思いにカードに記入いただき、そのカードで包んだキャンドル約400個を大階段に並べ、
レッドクロスマークを作りました。
また、義援金の募金活動も行い、たくさんの方にご協力をいただきました。
(義援金は日本赤十字社を通して全額被災地へ送られます。)
私たちのこの思い・エールが被災地へ届きますよう、そして被災された方々が一刻も早く生活を取り戻し
少しでも前を向いて過ごせますよう祈っています。
【第一部の様子】大変貴重なお話を聞くことができました
【第二部】思いを込めたメッセージでキャンドルを包みました
日が暮れると、鮮やかにレッドクロスが浮かび上がりました✚